時の流れが早すぎて、おそれおののいてます……。もう去年の記事から一年経ったの……?
備忘録やお知らせなど、このブログをいろいろ活用したいなぁと考えてはいたんですが、考えるだけで結局一年間の総括として一年に一度記事を書くだけになってます。まあいいか。
今年で三度目になりますが、創作TALKさんの企画に参加させて頂きます。2020年の総括記事はこちら。
| わたしのこと
オノイチカと申します。主に幻想を含んだ小説を執筆しています。イラストを描いたり、装丁デザインをするのも好きです。
| 2021年の創作ふりかえり
今年はあまり創作物を出せませんでしたが、時系列順に振り返ってみたいと思います。
■合同同人誌「印刷会社を使ってみた体験談の本」の発行
その名の通り、印刷会社を使ってみた体験談をまとめた同人誌を発行しました。友人三人との合同誌で、私は表紙と各ページのテンプレートデザインを担当して、本文では漫画を4ページ描いています。
原稿自体は2020年末にできあがっていたので、印刷されたものが友人から今年の2月に送られてきて、それを自家通販したという活動報告です。
はじめてのBOOTH、はじめての匿名配送で、雪のなかバスに乗ってコンビニへ行き(今住んでいるところが東北の田舎なんです……)慣れない作業にあわあわしながら配送作業をしたのですが、買ってくださった方が写真をつけてTwitterに上げてくれて、ああちゃんと手もとに届いたんだな、写真まで撮ってくれたんだなって分かって、とても嬉しかったです。何人かの方はBOOSTで投げ銭までしてくださって、本当に本当にありがたく……。
あと嬉しいことに、ねとらぼさんでこの同人誌を取り上げていただきました。記事はこちらです。
私は自家通販のみの領布でしたが、他の友人三人は自家通販に加えてイベントにも持ち込んでくれて、おかげさまで完売しました。執筆者の一人であるまかろにさんが、今年の冬コミあわせで再販するそうなので、興味がある方はチェックしてみてください。金曜日東地区Oブロック20bだそうです。まかろにさんはゆるっとした絵柄の情報系同人誌を出されていて、どの本も可愛くて面白くてなごみますよ~!
表紙と私のページは自宅でテストプリントをしたのですが、やっぱりちゃんと印刷されて本になったものを手に取れるよろこびは格別でした。概念が具現化したー! みたいな……。
装丁のデザインをするのも好きですし、紙の本も大好きなので、また紙の同人誌を発行したいと思います。
■一次創作長編「オフィーリアに捧ぐ夜宴」の執筆
5月下旬にプロットを上げて、6月からちまちまと書き進めた長編小説です。
現在6万4千字で止まってます……。いや止まってるだけでエタらせませんちゃんと完成させます! 去年執筆したサルタリスも、7万字前後の地点でちょっと飽きがきて二次創作の執筆に走りましたが、また戻ってきてちゃんと完成させたので……ので……。
ただ、プロットと本文の文字数を比較して計算してみたところ、大体話が完結するのが26万字と出たので、ちょっと遠い目になってます。誰だこんな長い話を考えたの。私だ。しかたないなあ。
ついでに言うと好みの分かれそうな話だなぁとも思うんですが、どうしても書きたいお話なので、需要はともかく私のために、エンドマークをつけるための旅をゆるゆる続けたいと思います。
17世紀イギリス、湖水地方のサマーハウスに、伯爵、子爵、男爵の三家族が集うところから物語は始まります。チェスターベリーという地に残された血なまぐさい因習と伝承歌、貴族の子どもたちそれぞれが胸に秘めた、叶わぬ願いと罪深い欲望。
大戦に敗れ、世界の覇者という立ち位置から落ちぶれた18世紀のイギリス、その首都ロンドンでやっと結実する、100年という長きにわたる願い。その願いを子々孫々へ語り継ぎ、火を絶やさず、約束を守り続ける、切なる想いの物語です。
文字数が文字数なので、一章書き上げるごとに小出しにしようかなとも考えています。せめて来年中に一章くらいは発表できるといいなあ。
■二次創作の執筆
「亡国の光」という作品の二次創作を2017~2020年で4編書きました。その4編はいずれもWEB上で発表した短~中編です。
オフィーリアの夜宴の執筆に行き詰まったとき、装丁やデザインに私の好みを詰めまくった紙の小説本を出したいなあ……と妄想を膨らませていたんです。そこでふと「そうだ、二次創作ならすでに十分な文量があるじゃないか! 今までに書いた二次創作を一冊の本にまとめよう!」と考えて、いったんオフィーリアをお蔵入りさせて、過去の二次創作を蔵から引っぱり出してきました。
本当はちょっとだけ加筆修正して本にしようと考えていたんですが、過去作を読み返してみたら、あまりにもつたなくて目も当てられず……。なので、2018年に書いた作品は大幅に修正して、2017年に書いた作品は全面改稿でイチから書き直しています。書き足したり書き直したりした文字数は、現時点で約3万3千字。あれこれ書きたいエピソードが出てくるので、ついつい長くなってしまいます。
でも、この改稿作業が思いのほか楽しかった。過去作のいたらなさには目を覆いたくなりますが、裏を返せば自分もそれなりに成長しているんだなって思いますし、あのころは書きたくても力量不足でうまく表現できなかったことが、今ならちゃんと表現できて、誰かに伝えられる気がする……!
文章力だけでなく、物語の構成や世界の解像度、何かを表現する方面においての成長が(たとえ私一人がそう感じているのだとしても!)実感できる瞬間というのは、ずっと書いてきて良かったなあと思う、内なるよろこびのひとつです。
来年中には改稿を終えて、一冊の本にまとめられるといいな。
とはいえ一作一作が修正しているうちに長くなりがちなので、本にしたときにあまり分厚くならないよう、エピソードや文章を削いでいく潔さも取り入れていきたいですね……。
■その他掌編
6月、Prologueに「ひとりぼっちの宇宙から」という2000字の掌編を投稿しました。
あとはTwitter上で、数文字のキャッチコピーや140字SSをいくつか書いた気がします。
ざっくりと計算すると、2021年は10万字くらい執筆していました。今計算して、今年はあんまり創作できていない気がしたけど、文量的にはまあまあ書けていたんだな……ってびっくりしました。記事を書いててはじめて気づいた良い発見。
| 2022年の目標
日本全国あちこち引っ越しするさだめなのですが、今年は1月にいきなり本州最北端に飛ばされて雪深い土地で右も左も分からないうちにノロになって倒れたという経験をしたので、まあ引っ越し先でする苦労としてはけっこう過酷な方だろう、そんな経験もしたし、そろそろ転勤族としての覚悟が決まる頃だろうと思っています。もういいかげん未知の地でうろたえずに、どんと肝が据わるころだよ。据わって。
来年も引っ越しがあるのか、その行く先次第(二度目の場所だとなじむのも早いかなとか)なのですが、できれば前述した通り、2022年は書き途中の一次創作の続きを執筆して、一章くらいは公開して、あとは二次創作の改稿を終わらせて本にしたいです。
今回のオプションテーマは「創作とイベント」ということで、それにもすこし触れると、今年はあまりにも開催場所が遠すぎて、イベントにはいっさい参加できなかったのですが、それでも友達や好きな作家さんがイベントに参加されて、設営ツイートやイベントのレポートや感想をTwitterで見ることができて嬉しかったです。
オンラインイベントや通販もあるけど、あのひとつの空間に、ものづくりが好きな人や、それを味わうのが好きな人が集まるリアルイベントというのは、やっぱり何物にも代えがたいと思います。そういう空間がまた復活したのは、とてもよろこばしいなと感じました。どこに住んでいるかにもよるんですが、できれば来年は私もイベントに足を運んで、あの熱気を浴びに行きたいなあ。
ここまで書いて、なんだか目標というよりも、こうなりたいなあ、あれしたいなあ、ここ行きたいなあという、欲……? と気づいてしまったのですが、人様に迷惑をかけない欲については、生きる原動力だ! とも思うので、この欲は除夜の鐘で流さず、2022年にごっそり持ち越したいと思います。
というわけで、そろそろ締めに入ります。
だらだらとした文章を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。2022年があなたにとっても私にとっても、すばらしいものになりますように。
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